東京CDE・CDS Excellent Awards 2025 受賞者を決定いたしました
厳正なる選考の結果、以下の通り東京CDE・CDS Excellent Awards 2025の受賞者を決定いたしましたのでお知らせいたします。
ご応募いただいた皆様、どうもありがとうございました!
優秀賞 能登 圭史 様
「病気を診ずして病人を診よ」を胸に
〜数値の改善にとどまらず、その人らしい生活を送るための支援〜
糖尿病教室で使用しているオリジナルテキスト 当院の創設者・高木兼寛が提唱した「病気を診ずして病人を診よ」という理念を胸に、病院薬剤師及び東京CDE認定者として日々糖尿病療養支援に当たっています。単に血糖値(病気)を下げるだけでなく、患者さん(病人)が退院後もその人らしい生活を送れるよう、3つの柱でサポートを実践しています。
1つ目は、病棟業務における生活を見据えた支援と薬薬連携です。インスリンやSMBGの手技支援では、患者さんの視力や生活リズム、心理的ハードルを評価し、無理なく日常に組み込めるよう寄り添っています。さらに、退院時にはかかりつけ薬局へ向けて退院時サマリーを作成し、薬薬連携に努めています。入院中の処方変更の経緯や手技の習得状況などの情報を地域の薬局薬剤師と共有することで、退院後もシームレスな療養支援が続く仕組みを作っています。
2つ目は、糖尿病カンファレンスにおける多職種連携です。医師、看護師、管理栄養士と密に連携し、各職種が持つ情報を共有して「患者像」を統合しています。薬剤師としては、個々のライフスタイルや身体状況に合わせた薬剤の提案、シックデイルールの確認などを行い、チーム全体で最適な治療方針を決定する役割を担っています。
3つ目は、糖尿病教室でのエンパワーメントです。当院作成のオリジナルテキストを用いた講義を通じ、糖尿病の薬物治療全般について「薬の効果」だけでなく「なぜ必要なのか」を分かりやすく伝えています。一方的な説明ではなく、患者さん自身が疾患への理解を深め、前向きに治療に取り組む主体性を引き出す工夫をしています。
これからも数値の改善にとどまらず、患者さんの背景を深く理解し、地域と連携しながらその人らしい人生を支える支援を続けてまいります。
